【心を平穏に】キープニュートラルで心に軸をつくろう

キープニュートラル 感情

私はいつも体に軸をつくる重要性を発信してますが、心にも軸があるとよりよいです。

心が動揺しやすい、緊張しやすい、ストレスを受けやすい、繊細タイプといった方は、さまざまな外部からの情報・刺激からいわば「脳がのっとられる」状態になりやすいからです。

そういう方におすすめなのは、まずは体から整えて揺らがない状態をつくっていくことですが、もう1つは「キープニュートラル」という言葉を覚え、マントラ(呪文)のように時々心の中で唱え、思い出すことです。

今日はこの簡単な習慣を紹介します。

脳が乗っ取られやすいタイプの人

ちょっとした人とのコミュニケーションや出来事によって、特定の感情に「脳がのっとられる」状態になり、それが持続しやすいタイプの方がいます。

対極にいるのは「すぐに気持ちを切り替えられる」という人ですが、この違いを「性格だから」で片づけず、考え方の習慣の違いだと考えてみましょう。

たとえば、駅を歩いていて人にぶつかられた、SNSで心無い言葉をぶつけられた、身近な人に自分の考えが受け入れてもらえず傷ついた、無視された、などなど。

こんな出来事があったときに「悲しい」「腹が立つ」「イライラする」「相手を言い負かしてやりたい」など、いろんな感情が湧いてきて、そのことで頭がいっぱいになるかもしれません。

これが「脳が感情にのっとられる」状態です。

乗っ取られやすい方は、この状態を自覚せずずっと感情に脳が支配され、ネガティブな感情が持続することが多いようです。

しかし、ネガティブな感情が持続するほどその感情から離れるのが難しくなりますし、体は交感神経の興奮によって疲労回復できず、不調を持ちやすくなります。

そのため、感情による脳ののっとりは、日ごろから自覚できるように、離れられるように「考え方の習慣」を持つことも大切です。

キープニュートラルという心の軸

ここでおすすめしたいのが「キープニュートラル」と心で唱える習慣です。

これは心が動揺したとき、強い感情が湧き上がってきたときに、自分の「心の真ん中」を思い出して、その真ん中(ニュートラル)を保つように心を落ち着けるということです。

真ん中(ニュートラル)がよくわからない方は、リラックスして落ち着き、どんな感情にもとらわれていない時のことを思い出してみましょう。また、冷静に、でも感情が冷めているわけでもなく、淡々と過ごしている時を思い出しましょう。

それが心の真ん中(ニュートラル)だとします。

それに対し、悲しさ、怒り、喜び、楽しさ、興奮、没頭など、感情がある一定の方向に偏っている時間もあると思います。それは、いわば「真ん中」から一定の距離離れたところにいる状態です。

もちろん楽しい感情は「真ん中」から離れていてもいいかもしれません。

しかし、悲しさ、怒りなどの感情の方向へと「真ん中」から離れるほど、心身の健康が損なわれやすいです。悲しみや怒りにひたる時期が必要な場合もありますが、日ごろの動揺は減らした方が楽に生きられます。

そこで、悲しみや怒りに脳が乗っ取られそうになったら、心の「真ん中」を思い出し、「キープニュートラル」という言葉を唱えてみましょう。

次第に気持ちが落ち着き、感情にとらわれず、冷静になれると思います。

これを繰り返すうちに心に軸ができ、動揺しにくい、しなやかな心がつくられていきます。

体を整えることも大事

もちろん、いつも私がお伝えしているように体を整えることは心を整える基礎でもあります。そのため、体の感覚の働き、神経や脳の働き、姿勢や動きなど筋骨格の働きを、自分で整えてよりよい状態を目指すことも大事です。

体の習慣と心の習慣をよりよい方向へと変えていきましょう。

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