モーターとフレームとは、動きの中で「自ら動かす部位」と「動かされる部位」を分けて使う感覚のこと。
🧠 どんな身体感覚か？
モーターは「自分で動かす」意志のある部位、フレームは「モーターによって引っ張られる（動かされる）」部位を意味します。
たとえば、骨盤をモーターとして動かしたとき、背骨、脚、胸や腕がつられて自然に動きます。このときに、動かされる部位をフレームと呼びます。
フレームとなる部位からは自我を消し、ただのモノのように「動かされる」ことに徹します。
全身をひとつの機械のように捉え、モーターが起点になって他の部位がしなやかに連動するという構造が、楽な動きの基本になります。
✅ 身につけるとどうなる？
- 無理なく動ける“連動”が自然に起きる
- 意図しない「余計な力み」が減る
- 表現やスポーツでも力の流れがスムーズになる
- 脱力と出力の切り替えが上達する
動きの効率としなやかさを両立するには、この「役割分担の感覚」が必須です。
🎯 どうやって身につける？
- 骨盤をゆらす／ねじるなど、モーターを決めて動かしてみる
- 他の部位は“動かされる”つもりでリラックスさせておく
- 「自分で動かす vs 動かされる」を丁寧に感じ分ける
この練習で、体が自然にゆるみ、動きの中に“余白”が生まれてきます。