体と心を変える「3つの原則」

─ 心と体をつなぎ、日常を変えるJINENの基本指針 ─

私たちは日々、「疲れ」「緊張」「不調」「動きにくさ」など、さまざまな身体のサインを抱えて生きています。
JINENボディワークでは、こうした問題を根本から改善するために、3つの原則を大切にしています。

この記事では原則の一部を解説しています。

1. リラックスの原則

心と体をゆるめ、“感覚”の回路をひらく

多くの人が、自分の身体の状態に“気づけない”ことから問題が始まります。
JINENではまず、「感じる」ことから始めます。

  • 感覚重視の原理:ゆっくり丁寧に動き、神経と感覚を目覚めさせる
  • 分節化の原理:体を部位ごとに分けて動かし、操作性と認識力(ボディマップ)を高める
  • 脱力と重さの原理:力を抜き、重力を使って身体の芯からリラックスする

▶ この段階では、体の“使い方”以前に、“感じ方”を変えることがテーマで、心身を整えるベースとなる身体感覚を磨きます。

自律神経や感覚の働きから整えることで、体を変える準備ができます。

2. ボディコントロールの原則

重心・反力・慣性――物理法則とつながる動きへ

心身がゆるみ、感覚が開かれたら、次は「効率よく動くための原理」を身につけます。
JINENのボディワークでは、力学的に理にかなった動きが自然に身につくように設計されています。

  • 重心移動の原理:重さを移動させて動力源をつくる
  • 弾性エネルギーの原理:沈みと浮きでしなやかな力を生む
  • 反力のつり合いの原理:地面からの反作用を使って省エネで動く

▶ ここでは、力まないのに強い・軽いのに深い動きが自然とできるようになります。

一般的なエクササイズは、筋肉や骨格の構造だけに着目したものが多いです。しかし、それだけでは筋力だけで動く癖がつき、物理的に存在する「外力」や、私たちの体がもつ反射による動きの力などを、活用しにくくなります。

JINENボディワークでは、この外力や反射の力も含めて、より楽に、効率的に動くことを目指します。

3. 日常化の原則

日々の姿勢・行動が“トレーニング”に変わる

特別な時間にだけ取り組むトレーニングではなく、毎日の動作のなかにワークがある
これが、JINENボディワークの特徴です。

  • 接地感覚と重心感覚:立つ・歩く・座るをリセットする
  • 呼吸の調整:自律神経を整え、身体の中心に戻る
  • 行住坐臥の原理:どんな動き・どんな場面でも応用する意識を持つ

▶ 日常動作がそのまま“身体感覚のトレーニング”になる。それが「自然体」への近道です。

日常化することで、24時間がリラックスやボディコントロールを深めるトレーニング時間になります。これは、トレーニングとして気張って生活するということではなく、自然に、楽に生活しながら心身が整うということです。

JINENボディワークでは、ワークを日常になじませるためのヒントもお伝えしていきます。

小さな原理が、大きな変化をつくる

今回紹介したのは、JINENボディワークにおける原則の一部です。
実際のプログラムでは、さらに細やかな感覚や構造への理解を深めながら、段階的に習得していけるよう設計されています。

身体は、知識ではなく体験によって変わります。
まずは一つの原理、一つのワークから始めてみてください。

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