JINENボディワークの「心身を変える」4つのステップ

1. なぜ順番が大事なのか?
身体と心はつながっています。しかし、間違った順番で取り組んでしまうと、努力の割に変化が起きなかったり、かえって悪化することもあります。
- 姿勢を正そうとしても、感覚がズレたままだと余計に力む
- 自律神経が過緊張している状態では、いくら良い動きを学んでも身につかない
JINENボディワークでは「感覚 → 構造 → 動き → 統合」という段階を重視しています。
2. よくある間違ったアプローチ
多くの人が以下のような対処に偏りがちです。
- 姿勢だけを正す(外見主導)
- 筋トレだけを行う(力主導)
- 知識や意識だけで何とかしようとする(頭主導)
これでは一時的・表面的な変化にとどまることが多いです。
体の感覚や機能が伴わないまま、見た目の姿勢や筋肉の強さばかり求めて頑張ってしまうと、間違った姿勢や動きの癖を強め、かえって体を傷めやすくなったり、過緊張を強める場合もあります。
3. JINENボディワークの「心身変容の4ステップ」
Step1|神経と感覚を目覚めさせる
まずは過緊張をゆるめ、神経の働きを整えることから始めます。
- 「丁寧に感じながらゆっくり動く」ことで神経差異性を高め、心と体をつなぐ
- 身体の「マップ」を広げ、頭や心を静める(ホーム・ウォーム・クリアの状態)
- 自他境界のベースとなる身体感覚(ボーダー)を身につける
- 分節化(分けて動かす)によって、体を正確に認識・操作できる感覚を育てる
- 骨盤・肩甲骨・背骨などをユニットとして扱い、後に統合した自然な動きへとつなげる
このステップでは、リラックスと神経回路の再構築を通して脳、体、心のつながりを変化させるのが目的です。
Step2|重さ・重心・軸の感覚を育てる
筋力に頼らない、外力(重力、反力)や自然な連動を用いた動きを身につけるステップです。
- 重さを感じ、脱力し、重力に身を委ねてリラックスを深める
- 地面からの反力を感じ取る(バウンド)
- 重心を感じ、その位置から動くことで無理のない姿勢や動作が可能に
- 筋力ではなく、構造と感覚によって楽に動ける体をつくる
ここでは「ボディコントロール=身体制御」の土台が育ちます。
Step3|動きのつながりと連動性をつくる
ここからは全身が“まとまりとして”動くステージです。
- 骨盤・背骨・インナー中心に、連動した自然な動きを引き出す
- 各部位がバラバラではなく、流れるようにつながって動く
- 動いても疲れにくい、力の通った構造を身につける
リラックスしたまま、効率的な出力ができる体を構築します。
Step4|日常に統合する(行住坐臥・呼吸・感情)
変化を日常に落とし込み、心身の調和を持続可能にする段階です。
- 呼吸、重心、地面とのつながりを感じながら生活する
- 呼吸を通じて神経を整え、感情も穏やかに保つ
- “今ここ”に戻る身体性を養う
- 日常動作そのものを整えるワークにする
この内容は「最後のステップ」であると同時に、常に並行して意識すべき“統合の習慣”です。
4. この順番で変わること
JINEN的な順番で体を変えると、次のような変化が生まれます:
- 緊張しにくく、リラックスしやすい身体になる
- 疲れにくく、自然に効率よく動けるようになる
- 無意識でも整った姿勢・呼吸・感情が保てる
- スポーツ、武道、演奏などの“動きの質”が一段階アップする
- 日常がセルフケアの時間に変わる
まとめ
JINENボディワークは「感じること」から始まり、構造と動き、そして生き方へとつながっていくメソッドです。
変化は正しい順番から。
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