今の社会、特に日本のビジネスの世界や、東京のような都市型資本主義社会には限界が来ていると感じる。その原因の一つは、経営者や政治家など、社会を動かすトップのリーダーたちの考え方が硬直的で、想像力に欠けていることじゃないかと思う。彼らは、今の社会の在り方に深く根付いている常識や「こうあるべきだ」っていう固定観念に縛られていて、新しいビジョンや別の社会の形を描くのが難しくなっているんじゃないか。
これは一種の「理性の抑圧」だと思っている。常識や規範が深く根付いているせいで、それを超えて新しい未来を想像する力が封じ込められているのだ。だからこそ、この「理性の抑圧」を解放して、自分の感性や心の深いところの働き、直観をもっと自覚できるようになることが必要だ。
理性の抑圧を取り払い、感性や直観を活用する
多くの人が、理性を使って物事を判断して、社会のルールや常識に従うことで安心感を得ようとしている。でも、それが逆に自由な発想や創造性を阻害して、革新や変革を生む可能性を閉ざしてしまうこともある。
ここで大事なのが、理性から常識や価値観に囚われていると、今の自分に欠乏感を感じて「何かをもっと変えなきゃ」と不安や焦りを抱えた状態になりがちだということ。その状態では、どうしても硬直的で保守的な考えしか出てこない。理性というものはいわばハンドルであり、感性はエンジンだと言える。強いエネルギーを出すのは感性で、それが発揮されるのは理性による余計な抑圧がなくリラックスした状態であることが大事なのだ。
理性は不要というわけではなく、感性のエネルギーを適切な方向に導く役割としては必要。だからこそ、まずは理性によって生まれるさまざまな抑圧、縛り、囚われを自覚し理性による「こうあるべき」という考えと感性による「本心からの思いや情熱」を区別して捉えられるようになることが必要なのだ。
感情の働きに目を向け、自己受容を促す
「ありのままの自分を受け入れる」ことや「欠乏感に基づく思考や行動を減らす」ことも大事。多くの人が、社会の期待に応えようとするあまり、自分を押し殺して本当の感情や欲求を無視してしまっていることが多い。感情に目を向けてその動きに気づくことで、自己理解が深まり自分が何を本当に望んでいるのかが見えてくる。
自己受容ができて「今の自分のままでいい」と思えると「こうじゃなきゃいけない」という囚われや「もっとこういう人間にならなければ」という余計な力みがなくリラックスできる。そのため、感性や直観がより働きやすくなり、新しいアイデアやインスピレーションが自然に湧いてくる。これが個々人の生き方もいい方に変える力になるし、社会全体をよりよくすることにもつながるのだ。
だから、理性と感性のバランスをとるのが本当に大事だ。理性は論理的に物事を考えるのには欠かせないけれど、それだけに頼っていると硬直的な思考になってしまう。感性や直観をもっと取り入れることで、理性の枠を超えた柔軟な発想が生まれるし、社会やビジネスの新しい形を描くことができる。
日常的な実践で理性の抑圧を解放する
短期間のうちに理性の抑圧を解放して、感性や直観を活用できるようになるにはなれない。日常的な実践を通じて少しずつ自分自身の思考や行動のパターンを変えていくことで、長期的には大きな変化を感じることができる。例えば、日々の小さな選択で感性を重視する習慣をつけたり、自己受容を促進するエクササイズを続けることで、心の自由を得ることができるのだ。
まとめ
理性はハンドル、感性はエンジン。
私たち人間の認識には限界があるため、個々人は常に自分でつくった「小さな箱」に閉じこもっている。この「箱」に囚われるのは人間として当然。しかし、それを自覚できているかどうか、そこから抜け出る方法を知っているか、箱を大きくする方法を知っているかが大事。
「小さな箱」から飛び出そう。
そのために、理性による抑圧を自覚し自分を解放することが大事なのだ。
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