【なぜ緊張するのか】緊張の2つの要因とリラックスできる体づくり

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私の普段のお客様やSNSのフォロワーのみなさんは、多くが体の緊張で悩まれています。緊張にもいろいろありますが、
・いつも体から力が抜けずガチガチ
・首肩のこりや背中、腰の痛み
・呼吸が浅く、息が上がりやすい、いつも息が詰まっている感じ
・メンタル的な緊張、不安が強い

といったケースが多いです。

また、メンタル的な緊張と体の緊張は深く関わっています。そして、多くの方は自分なりに「なぜこんなに緊張するのか」と悩まれているようです。

そこでこの記事では、緊張する2つの要因と心身リラックスできる体づくりのポイントを説明します。

緊張する理由①自律神経の働き

以前の記事でも解説したように、自律神経の働きが「闘争・逃走モード」になると体が緊張します。

これは人間が進化してきた過程で、生き残るために獲得した体の働きです。本来なら、天敵から逃れる場合や、エサを追うために筋肉に血流を送り、心拍数を上げ、瞳孔を開き、、といった活動しやすい体の状態です。

現代では天敵からの逃走も、エサとの闘争もありません。しかし、そんな生活になったのは人類の長い進化の歴史の中ではわずかな期間にすぎず、私たちの体はまだ数十万年前の機能のままです。そのため、私たちは現代的なストレスでも「闘争・逃走モード」になり、体を緊張させてしまうものなのです。

このモードに入りやすいタイプの人は、自律神経の働きを整えることから行うことが大事です。

参考▶【安心感と神経の働き】腹側迷走神経系がもたらすリラックスと社会的つながりのメカニズム

また、感覚の働きを整えることも重要です。人間は常に外部から感覚器官を通じて情報をキャッチし、脳はそれに基づいて全身に指令を出します。「緊張」という状態も、脳の指令によって起こっているのです。

そのため、感覚の働きから変えることで脳の指令が変わります。簡単にいえば、日ごろから体に多様な感覚刺激を入れることが大事で、それは運動のやり方によって可能になります。

緊張する理由②体の使い方の問題

もう1つの要因として、体の使い方の問題が大きいです。

これまでもいくつかの記事で書いてきたように、姿勢を支えるのに「体を固めて、緊張させることで無理やり安定をつくり出そうとする」タイプの方が少なくありません。

このようなタイプは、
・首の重さを肩まわりの緊張で支える
・腕の重さを肩の上部の緊張で支える
・上半身の重さを腰の緊張で支える
といった状態になっています。

本来、体を支える支点を足裏と床(座っている場合はお尻と座面)につくり、体に軸が通れば、首、肩、腰などの緊張は最小限ですみます。

参考▶【楽に体を使うポイント】2つの外力を使って心身をリラックスさせよう

この緊張は、体にとって必要であるため、マッサージしても戻ります。その緊張がなければ体を支えることができないためです。

しかし、体の使い方を変えると、自然に緊張がなくなっていきます。

緊張の要因は絡み合っている

この2つの要因は、まったく別個にあるものではありません。

体の使い方・姿勢が悪ければ、体の過緊張と呼吸の浅さから、自然に自律神経が交感神経優位(闘争・逃走モード)に入りやすくなります。また、自律神経の働きから緊張しやすいタイプは、筋肉の緊張から姿勢も歪みます。

したがって、どちらも意識して対処することでリラックスしやすくなっていきます。

私のやり方としては、とにかく体からアプローチすることです。
・リラックスしやすい体の使い方を身につける
・呼吸を深くできるようにする
・感覚(目、耳、皮膚、バランスなど)への刺激から脳の働きにアプローチする

といった方法です。

体の働き、感覚の働きが変わることで、心身がリラックスできるようになっていきます。逆にいえば、いきなりメンタルや考え方にアプローチしても、なかなか変化が見られません。

体が変われば自然に心も変わります。

具体的な方法は、オンライン教室や対面での体幹クラスでお伝えしています。お気軽にお問合せください。

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